STORY/CAST

【プロローグ】

物語の舞台は、静岡県浜松市北区細江町に実在する寸座駅。

単線・短車両の天竜浜名湖鉄道の小さな駅は、

浜名湖を見下ろす高台にあり絶好のロケーションだが、

いつも人の気配はなく静寂に包まれている。

電車が到着するのは1時間に1本程度。


駅の端には、人ひとりが座れるくらいの「たまるベンチ」と呼ばれる不思議なベンチがある。

快晴の日の夕方、オレンジ色に染まる空の下、

そのベンチに腰掛け、もう二度と会えない故人との再会を願うと、

やがて到着する「夕焼け列車」からその人が降りてくるという言い伝えがあるのだった。


ただし、会えるのは一度だけ。

それも、日の入りまでという…。


------------


物語①「私の友達」

高校1年生の歩未は幼馴染の親友・彩夏に悪い噂があることを憂いていた。

互いに良き相談相手であるからこそ、以前のように戻って欲しいと思う歩未は彩夏とある約束をするが…。


■朗読キャスト

⻫藤歩未・・・吉宮瑠織

恩⽥彩夏・・・鷲見友美ジェナ

マスター・・・堀江一眞

三浦 / 歩未の⺟・・・田中音緒

有川(歩未のクラスメイト)・・・結木梢


------------


物語②「君が残した宿題」

准は妻・志穂の病が末期であることを受け入れられずにいた。

ある日、志穂は准に『宿題』を言い渡す。最初は気乗りしない准が次第に変化し…。


■朗読キャスト

山本准・・・笹翼

山本志穂・・・藤井彩加

鈴本朋子・・・中根もにゃ/大野柚布子

三浦 / 准の母・・・松岡ななせ

大橋(准の同僚) / 志穂の担当医・・・小坂井祐莉絵